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タグマは次の日から学校に行く様になった。
いつもカイフェが横に居てくれた。
だから楽しかった。
どんな時でも一緒だった。
楽しさよりも孤独から解放された喜びの方が大きかった。
それがタグマの全てだった。
しかしこの頃からタグマの不思議な力が解放された。
予知能力…
タグマは悪い予感を察知する事が出来る様になった。
百発百中だった。
例えばうさぎ小屋に泥棒が入ろうとした事があった。
それを未然に防ぐ事が出来た。
タグマはその数分前にうさぎ小屋に人の気配を感じた。
泥棒を察知し、授業中にも関わらず教室を飛び出した。
追いかけてきた担任と泥棒が鉢合わせし、うさぎは奪われずに済んだ。
タグマはうさぎを助けたのだ。
しかしそれを信じようとする者はいなかった。
一人の親友を除いては…
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