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ここはタグマとカイフェの住んでる村…ユージュ村。
タグマは一人だった。
小さな頃から両親に虐待を受けていた。
それは非常に無惨なものだった。
彼は両親から誹謗中傷を受け、火傷を負わされ、暴力を受け、愛を与えてもらえなかった。
時には殺されそうになった時もあった。
寒い日に裸で外に出された時もあった。
一週間食事を与えられなかった時もあった。
それでもタグマは泣かなかった。
一度も泣かなかった。
どんなに酷い仕打ちを受けようが耐え抜いてきた。
その代償に彼は笑顔と言葉を失った。
彼は強い心を持っていたが、それを誰かに開く事が出来なかった。
生まれた時からそうだった。
彼と彼の一家は村から孤立し、タグマを救ってくれる村人は居なかった。
タグマは一人で孤独と戦っていた。
タグマが10歳の時、寒い夜の日に裸で外に出された。
体には沢山の痣と火傷の後…
彼は今日も虐待を受け一人ぼっちだった。
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