過去

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タグマは全てを話した。 自分の両親は本当の親ではない事。 幼い頃から虐待を受けていた事。 友達がいない事。 学校に行かせてもらえない事。 誰も助けてくれない事。 いつか殺されるんじゃないかと思っている事。 全て話した。 するとカイフェは泣いていた。 タグマは泣いていないのに、タグマの話を聞いてカイフェは泣いている。 タグマにはそれが不思議でしょうがなかった。 タ「何で…カイフェが泣いてるの?」 カ「だって…あんまり辛い過去を…グスッ…過ごしてきたんだと思うと…涙が止まらないよ…(泣)」 タ「俺のせいで…泣いてるの?」 カ「違う!何でタグはそんなに強いの?辛かったよね(泣)?」 タ「辛かったよ…でも何でかな?それでも…よかったんだ…父さんと…母さんは…俺を見てくれてる…それだけで…」 カ「死にたいと思った事はないの?」 タ「俺が死んだら…父さんと…母さんはどうなる?泣かないかも知れないけど…俺は…悲しむと…信じたい…」 カ「そっか…ねぇ~!一緒に学校に行こうよ☆」 タ「えっ…?」 カ「学校に行けば友達が出来る!僕も居るし、きっと楽しいよ(笑)」 タ「…うん☆」 タグマは今日、初めて誰かに心を開いた。 そんな環境に居なかったタグマにとって、カイフェは救いの光。 タグマに光が射した。 一人の少年の勇気ある優しさのおかげで…
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