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涙はクラスメイト全員から見つめられていた。一限の授業が終わった瞬間、ほとんど全員が涙の席に押しかけてきた。
「ねえねえ、涙ちゃんって呼んでいい?可愛いね~。」
俺は涙の隣に行った。涙は困ったような顔をしている。
「お前の弟、可愛すぎだろ。真っ白い肌にハニーブラウンのふわふわの髪。お前は王子で涙ちゃんは姫だな。」
親友の隼人が俺を突きながらにやにや笑っている。
「一つ良いか!!」
俺は周りに呼びかけた。全員が俺のほうを見た。
「涙は体が弱い。だからあまり無理はさせないでくれ!もちろん、襲うなんてのは論外だからな!!」
俺の言葉にえーっと周りが言った。
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