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「涙!!大丈夫か?!」
お兄ちゃんがそこにはいた。眩暈がして、目の前が霞んでいく。
「…おにぃ…ちゃ…ん…。」
お兄ちゃんは僕の口にビニール袋をあててくれた。
「ゆっくり息を吸って…吐いて…。大丈夫だから、落ち着いて…。」
僕は言われた通りにゆっくり呼吸をした。しばらくして、少し楽になった。
「涙…大丈夫か?」
僕は頷いた。お兄ちゃんにお姫様抱っこされて、屋上を後にした。三笠先輩はいつの間にか消えていた。
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