俺の君

日常

「いつになったら、退院出来るのかな～。」

涙は少し悲しげな瞳で俺を見た。今回の入院は少し長引いている。もう2か月半入院している。

「先生に聞いてみようか。…そういえば、先生に呼ばれてるんだった。すぐに戻ってくるから…。」

俺は立ち上がって、病室を出ていこうとした。しかし、涙が俺の服の袖を握っている。

「ほら、離さないといけないだろ。すぐに戻ってくるから。」

涙の頭を撫でて、病室を出て行った。

先生の診察室に行くと、先生が待っていた。

「ごめん。涙がなかなか離れなくて。どうかしたか？」

先生は話し始めた。