その13

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「今日は三人で京巡りなんでしょ?」 『うん!未来じゃ味わえない感動を見てきます!』(・ω・´)キリッ 「楽しんできてね~」 手をひらひらさせながら言う総ちゃんの瞳は‥‥明らかに敵意を示している目だった ――あ‥またこの目だ‥ 初めてここに来たときの目、それは敵意と殺意しかなかった‥。 変に気づいていると思わせたら、それこそ危険‥だよね。 いつも通り普通に! 『あ、千鶴ちゃんの手伝いしてくるねー』 「大丈夫なのか?」 『今日は体調いいからさっ!』 「そっか気を付けろよー」 お母さんか!って感じなぐらい過保護‥と言うかなんと言うか‥‥ 『ちっづぴょーん!手伝うよ!』 「あ‥おはよう千璃ちゃん、でももう運ぶだけだから平気だよ」 『そー?じゃあ運ぶよ』 「うん、じゃあお願い」 もやもやな気持ちを胸に抱えたまま 私は京巡りに出発した 「さてと、時間はたっぷりあるんだ!好きな所から回ろうぜ!」 『じゃあまずは‥‥清水寺!いっちゃいましょー!』 ――いろいろと悩み事はあるけど‥‥ ――今日はめいいっぱい楽しまないと!
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