その13

7/15
前へ
/165ページ
次へ
「んじゃ、とりあえず酒飲むか!!」 『うっひょーい』 ――三時間後 「っく‥‥平助ェ生きてるか」 「多分‥‥生きて‥る‥」 『おっちゃんもう一杯!!』 三時間飲んだり食ったり‥平助と左之さんはもうダウンしたっぽいねー まったく男のくせに!!! 「おいおい、嬢ちゃんまだ飲むのか?」 『もっちろん!!たまにしか飲めないんだから飲めるときに飲まなきゃ!!』 「でも原田の旦那と平助はもう潰れてんぞ?」 『ほっときゃーいいのさ!!さ、おっちゃん酒をくれ!!』 しぶしぶ酒をくれるおっちゃん、さすが話がわかるね 『今日の月は不気味だねー』 ふと空を見上げると三日月が浮かんでいた、笑う口のような‥‥なんだか怖い 「嬢ちゃん‥‥もう夜遅いし早く帰んな、なんだか嫌な予感がするからな」 『じゃあ最後に一杯ちょーだい、そしたら帰るから』 「ったくしょーがねぇな」 最後の一杯‥‥これを飲みきったら、帰んなきゃ グビッと勢い良く酒を飲み干す 『よし!!帰るか!!左之さん、平助起きてー』 「うぅ‥‥あーわかったー‥‥‥‥」 わかったといいつつもまた寝てしまう‥‥このままじゃ朝まで帰れないじゃん 夜遅いし‥‥こ、こわいわけじゃないけど!?まぁ危ないかな?みたいな!! 『ふー‥‥まったくしょうがないな』 ニコッと笑った、しかし心の中は全然笑ってないむしろムカついてる――心も鬼にして 『ていやっ』 「ゴブァッ!!!」 『せいっ』 「グボァ!!」 『おはよう、二人とも』
/165ページ

最初のコメントを投稿しよう!

451人が本棚に入れています
本棚に追加