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屋上にいけば 晴れ渡る空が俺を出迎えた。 今の俺にしてみれば 憎たらしいことこの上ない。 それでも そんな空の下にいれば 気持ちも晴れるかも なんて思って 空を眺めた。 しばらく眺めていたけど やっぱり気持ちは晴れなくて 思いばかりが募った。 『好きだ 大好きだ』 『嫌いになんてならないで』 頭の中を巡るのは 閉ざした筈の 奴への思い。 諦めの悪さに 我ながら泣きたくなる。 この気持ちをまた伝えたら あいつは困った顔をするのだろう。 そして 目には他のものを映し出す。 どうしたら俺をすきになってくれる? 俺だけを 視界にいれて。 どれだけの時間を 悩み,過ごしたのだろう 10分か あるいは2時間くらいかもしれない。 そんな時一つの答えが頭を過ぎった。
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