第一球 天才誕生

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俺様はすうっと腕を振り上げた。 ゆっくりと腕を下ろし 力を溜めつつ 同時にリラックスし 体を左にひねりながら右足を空に向かって上げる。 そして一気に右足を前方に踏み込み、 一連の動きで溜めておいた力を 一気に解き放つ。 俺様の左手から放たれた白球は 『ギュルギュル』と音をたてながら ストライクゾーンのど真ん中を通り過ぎていく。 そしてキャッチャーがいないのでネットに突き刺さる。 『ガッシャッァァン!!!!!』 キュルルルキュルル シュルルルー…… ポトッ ……シーン………… 一瞬、この空間の時間が止まったような感じになった。 皆、眼球が飛び出そうなぐらい目を開いている。 正直な感想「目つぶししたい(笑)」 ワーっワーっ!!!!!スゲー!!!!! 天才か!! やべぇ!!すごすぎる!!!!! ありえないほどの歓声が沸き起こった パチパチパチパチ しまいには拍手までなりだした。 ………この感覚がたまらない。 みんなこの俺様を褒め称えている。 「すごすぎる…… でもまだ終わりじゃない。 僕は諦めない。」 は?こんな勝負になに全力尽くしてんの(笑)? まぁいい。遊んでやる(笑)
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