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「……ふぁ…眠い…」
薄明の中、俺は目覚める。
この幻想郷に来て早1年…
それなりにこの土地に慣れたし、現代への心残りも薄れて来た。
それに、愛する人がいる此処での生活は何より楽しくもあり毎日が鮮明に色濃く映る。
「ん……賢斗さん……」
「ハハッ、また俺の布団に入ってたのか。阿求」
俺の布団の中で俺をの胸元に抱き付いて幸せそうに眠る愛しい女性…阿求の髪を優しく撫でる。
サラリと掌を流れる髪の毛の感触が気持ち良い。
この1年の中で阿求とは恋仲になった。だが、まだ一度も繋がっていないのは……
俺に魅力がないからなのか……?
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