連発投稿サーセン。

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「深山…オマエ…。」 手首に巻かれた包帯はまるでギプスのように何層にも巻かれていた。 「あ、あの…ごめんね!私、彩愛先生の代理で…その…包帯とか上手く巻けなくて…。それから頬のキズも手当てしなくちゃ…。」 「いや…いいよ。気にしないで。つーか、腕だけで充分。俺結構、頑丈だし。」 無理にハニカんでみる。 「…でも…手当てしなきゃ!」 「いや、ホントに大丈夫だから!」 無意識に一歩引いた。が、深山は一歩押してくる。 「ダメだよ!…手当てさせて!」 そう言って深山が俺の頬に手を伸ばして来る。 そして、沈黙になった。 「私、須本君の事ずっと好きだったの。」 え!? 顔を赤らめてる深山は、俺からの視線を逸らしてるように見えた。 「深山が?」 「…うん。」 「俺の事を?」 「…うん。」 また沈黙。 「ありがとな。でもごめん、俺さ今」 ガララ… 保健室のドアが開いた。 ビクついた俺と深山はドアの方向を見る。 「あら、須本君じゃない。また喧嘩?」 ドアを開けたのは、彩愛先生だった。買物袋の中身を棚にしまい、こちらに振り返る。 「深山さん、留守番ありがとうね。」 深山がそっと席を立つ。無言だ。 「深山さん?須本君にでもイジメられたの?」 焦った俺は、彩愛先生にだけは誤解されたくなくて、弁解しようとしたが、言葉が出ない。 深山は、ドアの前まで小走りし、踵を返すと同時にお辞儀をして保健室から出て行った。 しばらく閉まったドアを眺めた。 ―――――ガーゼを当てる優しい手付き。良い匂いがした。 深山を気に掛ける彩音先生には…、「深山に告白された。」それしか説明出来なかった。 「…そう。須本君ってモテモテね。いいんじゃない?年頃なんだし、仲良くなるのもいいと思うけどなぁ。」 微笑む彩愛先生。穏やかなその言い草には、つい気を許してしまう。 頬のキズは綺麗にガーゼで覆われた。 「モテモテで困っちゃうんすよ、ホント。…でも例え、100人の異性に告白されても、たった1人の想ってるヒトに振向いてもらえないんじゃ…」 意味無いと言おうとした。 でも辞めた。 彩愛先生みたいな大人には恋愛話なんて下らねーだろなぁって。 淡々と片付ける姿を見ながら不意に我に返る。 あれ…何でこんな話になってるんだっけ? …もと                 …すも…        …起きて     …ってば! 「ねぇ、須本!起きてよ!」
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