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この反応は、『事件』をやはり知っているのだろう。
だから少し慎重になってしまう。
「何か……父に用でしょうか?」
『あっ!いえ…お兄さんでも全然!あの…晴火さんの出所日分かりませんか?』
聞こえた限りでは全く嫌味は無く、まるで帰宅時間を訪ねているような気軽さだ。
「判りますけど……」
電話に鷹右の息がかかり、電話にザザッと音が入る。
『良かったら教えて貰えませんか?あと……晴火が帰ってきたら一報くれるよう連絡ください』
何だかあまりに普通で……なのに、俺達の事情を分かっている感じがするのでついつい口を出してしまう。
「あの…事情は全部知って…?」
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