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『……恨む?なんでですか?私がお兄さんを恨む理由なんて何一つ見当たりませんけど…』
その言葉に、俯き加減だった顔がパッと上に上がる。
『お兄さん…晴火はもう自分で考えて行動できる大人ですよ?
良いことの区別と悪いことの区別くらい自分で分かります。
特に晴火なんか真面目だから例え「約束」が無くても…きっと何もかも捨ててお兄さんを救い出しにいったんでしょうね…
あの子はそんな子ですよ』
電話の向こうで微笑んでいるのが分かるくらいの穏やかな…「晴火の事を良く知る者の言葉」
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