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何だか耳馴染みの少ない…だけどとても懐かしい声が彼女の名前を呼んだ。
晴火はユックリと声を発した主の方を見る。
「…鷹兄」
晴火より少し早めに出所した兄…鷹右が妹の晴火を迎えに来ていた。
晴火は鷹右に駆け寄る。
するとフワリと冷たい風が晴火のセミロングの髪をなぜた。
「おかえり…」
鷹右は慈しみながら晴火をギュッと抱き締めた。
抱き締められた晴火は兄の腕の中の温もりの中、ジワリと滲む涙を堪えながら微笑みを浮かべた。
「……ただいま…鷹兄」
3ヶ月ぶりの抱擁に二人はユックリと力を込めあった。
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