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その晴火の表情に全てを悟った鷹右は、優しく小さな晴火の手を繋いだ。
「大丈夫……父さんは怒っちゃいない……優しく『おかえり』と言ってくれたよ」
不安げに晴火は顔を上げると、鷹右は微笑む。
「後悔の無い出所なら堂々と会いに行こう…俺達は後ろめたい事は何も無いんだ」
「…うん」
晴火はようやく頷くと、二人は手を繋いで刑務所を後にした。
二人は近くのバス停に向かい、あと20分程で来るバスを待った。
平日の為か二人以外に誰もいなかった。
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