電車で妄想

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外は晴天。 お気に入りの音楽をプレイヤーで聞き、時には教科書を持ち。時には好きな漫画を読み。 そんな方法で、毎日電車に乗って登校する。 しかしその行為は俺が目立たないようにカモフラージュしているにすぎない。 カタンコトン、と規則正しく揺れる電車にさえ今俺は感謝している。 何故なら。 「うわっ!危ねっ」 「おい大丈夫か?ったく、田舎電車は揺れるな…」 (アアアアぎゃああああああ!!!!!朝から萌イベント発生ーーー!!!) 電車揺れる→二人いた男子のうち一人よろける→転ばないように腕を掴むイコール B L !!!!! そう、教科書の隙間からその一部始終を興奮しながら見ていた俺こと田中倖(たなかゆき)は 隠れ腐男子なのだ!!!! 『全く…気をつけろよな。お前が転ぶと、俺も困る。』 『えっ…それってどういう…』 『目…瞑れよ。』 『ちょ、ここ電車…!』 パタタ。 「はっ!!」 鼻血が出た時点でようやくその後も脳内変換をしていたことに気づいた。 あれ。あと一駅で学校に着く。 妄想って凄い!妄想するだけで時間も忘れてしまうなんて! 俺、腐男子でヨカッタァァァ!!
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