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俺はあまりにも気が動転して馬鹿みたいに口をぱくぱくさせていると、再び心臓が飛び出そうになる事態が。
ビリビリッ!
「ぴゃあああっ」
し、し、椎葉が俺のワイシャツを!
破った!破った!?
上半身裸になった俺と椎葉。
気絶寸前気絶寸前気絶寸前!!!!
俺の心臓は、太鼓のように速い速度で高鳴り、顔はアホみたいに真っ赤になっているだろう。
椎葉の程よくついた筋肉は、しかし喧嘩が強いとは思えない華奢な体つきだ。ゴクリ…
やべぇ変態か俺は!
あ、変態か☆
じゃなくて!
な、何?
ま、まさか、お、犯すとか…ゴニョゴニョ…いってたけど…
ま、まさか!?
ドキドキしすぎて頭がクラクラする。
椎葉が徐に俺の肩を掴んだ瞬間、緊張により体がギュウッと強張る。
しかし、頭にふわりと布がかかる感触が。
……へ。
「着とけ。そのままじゃ風邪引いちまうだろーが。」
投げられたのは、椎葉が先ほど着ていたワイシャツだった。
田中倖のぉ、脳・内☆トリップゥ~~~~~~~~~~~~~~~~~~
『えー、本日のオークションは二年の最強不良No.1である瀬良椎葉君の脱ぎたてワイシャツです!!
まずは一万から。』
『に、二万!』
『三万五千!』
『ご…五万!』
『五十万。』
『………!!!』
頭の中で俺しかいない競り合いに決着がついた。
ひぇぇぇぇ五十万もの価値があるワイシャツををををををを!!!!!
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