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「えぅっ、あの、その、いいよ!お、俺はそんな高価なモノ着られりゃい…!」
噛んだ!気にしない!
「あ?俺の服着るの嫌だってか?」
ひぃぃぃ怖えぇよぉぉ!
「そ、そうじゃなくて…ふ、ふぇっくし!」
ああもう話してる途中のくしゃみって嫌だね!
俺が再びくしゃみをすると眉間に不機嫌そうな皺を寄せながら歩み寄ってきた。
そのまま、頭の上からズボッとワイシャツを着せられる。
半袖だったはずの椎葉のワイシャツは、俺が着ると長袖も同然だ。つまりブカブカ。
ち、ちくしょう!チビな俺カッコ悪!
でもこれって彼シャツってやつじゃありませんか?
わたくしが常々妄想している、カレシャツ!!
ふひひひ願わくばこのネタを風間木にもやってもらうか…
宮田×風間木で誘い受!たまらん!
「そう…即ち、誘い受とは艶やかに彩られたホニャララによってリバも生じるわけでして…」
「…おい。」
あれー?
なんだろ、頭ふわふわする~。
椎葉と一緒にいるから、気が抜けたのかにゃー?
「…ふひひ、実は本当の兄弟ではなかった…そこで禁断の愛が真の愛にぃ、一歩近づいたねと弟がぁ、とかマジ萌えるんだすー」
だんだん意識が混濁してくる。
参ったな。やっぱり寒かったし熱でも出たかも。
変なこと口走らなければいいんだけど…
『ふははは!我が眼にもっと!もっとBLを!ファンタジーーーック!!!!』
夢と現実を行き来している俺は、夢の中で高笑いをして意識を手放した。
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