それぞれの妄想

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だいちおばあちゃんが出て行ったのをいいことに、しいばはゆっきーずきんちゃんを片手で担ぐと、だいちおばあちゃんが寝ていたベッドを占領しました。 「えええ、しいば、いいのか?あの、物語的にはおばあちゃんと俺を食ってから…かざまきが助けに来て…」 キコリが出現している時点でもう物語から反れているのですが、ゆっきーずきんちゃんは一応完結へ導こうと律儀に頑張ります。 ゆっきーずきんちゃんの言葉に、狼であるしいばは瞳孔を細めて耳をピンと立てました。 そして、ゆっきーずきんちゃんを押し倒し、上にのしかかります。 「食われたいのか…?俺に。」 そう言って、意地の悪い笑みを浮かべます。 ゆっきーずきんちゃんは顔がみるみる真っ赤になっていきました。 「あ、あの、あの、俺は、そ、そゆことじゃなくて…」 ぱくっ。 さっそく狼しいばはゆっきーずきんちゃんの耳を噛みました。 「ひょえええっ」 素っ頓狂な声を上げたゆっきーずきんちゃんは、自分の言葉に後悔します。 自ら死亡フラグを立ててしまったゆっきーずきんちゃん。 その時、窓の硝子が割れて猟師のかざまきが飛び込んできました。 「ハイハイハイ終わりー!終わりー!ゆっきーを助けるのは俺なんで!さっさとぶっ倒れれ!」 「ぶっ倒れれ!?か、かざまき…言葉がおかしいぞ!」 狼しいばはやる気をなくして一言。 「うぜぇ…寝る。」
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