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今日もそうだった。 教室に入ると、そこにはいつものように彼女がいて、本を読んでいるのだ。 彼女より早く来たことはまだ一度もない。 自分の席に向かって歩いていると、挨拶をされた。 「おはよう」 「…おはよう」 これも毎日のこと。 幾度も繰り返されたやりとり。
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