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そして、俺は立ち上がり、言った。
「俺の名前は―――」
言葉の途中で、ボールが隣を通り過ぎた。
そのボールはクラスメイトたちの頭上を通り越し、宮村の身体にクリーンヒットした。
「な、なんだ…」
ボールは一つではなく、次々と飛んできて、宮村へと向かっていく。
顔面に直撃した時点で、ボールはゲリラ豪雨のようにとまった。
俺は倒れてしまった宮村の上に馬乗りになり、動きを封じた。
「悪かったな。あんたを騙したのは俺――いや、僕だ」
「なんだ、と…?」
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