XXVI

15/17
前へ
/395ページ
次へ
「それに、あんたは少し知りすぎた」 僕は笑顔のまま、形勢逆転してすっかり怯えきっている宮村に話し続ける。 「だから、目障りなんだ。そういうわけだから、消えてくれ。この事件を知ってるのは僕だけでいい」 それを振り上げ、宮村の左胸―――ちょうど心臓に当たる部分に突き立てた。 宮村が抵抗しようと動き回っていたが、僕はそれをさらに深く突き刺した。 身体は痙攣を起こしていたが、次第に動きが小さくなっていき―――。 宮村は動かなくなった。 絶命したのだ。
/395ページ

最初のコメントを投稿しよう!

44人が本棚に入れています
本棚に追加