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急いで教室を出て行ったが、
結局のところ如月達は、3人の女子と一緒に下駄箱にいた。
その中の一人の赤井 絵里奈が話しかけてきた。
「海斗じゃん!
どうしたのそんなに急いで?」
絵里奈は、ウチの家の隣に住んでいて、幼なじみだ。
幼稚園から今までずっと一緒なのは、腐れ縁といったほうがいいかもしれないが。
ちょっとバレたらピンチかも。
「おう絵里奈か!
んー何でもないよ」
「そう?
じゃアタシもう行くね
じゃね~」
「じゃあな」
一応、手を挙げて挨拶をしておく。
如月と絵里奈が下駄箱を出たと同時に久志は話しかけてきた。
「ヤバかったなー海斗。
計画がバレたら、何て言われるか」
久志は、冷汗を顔から垂らしコッチを向いてくる。
「あぁバレたら、終ってたな」
俺は、久志に軽く冗談を交えて言った。
「終ってたじゃねーよ!!」
久志の様子が何故かおかしい。
俺の予想だが、絵里奈に、誰にも言われたくないような弱みを握られているのかもしれないな。
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