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「あっアイツら
帰ってったぜ!」
如月と絵里奈は、駅の方に。
他の2人は、住宅街がある方に。
でも絵里奈の家は、駅とは、逆方向なのにな……
でもこれで尾行がバレる確率は、少しは減っただろう。
俺は、手元で小さくガッツポーズをした。
隣の久志もニヤニヤと気持ち悪いぐらいの笑顔で向こうを見ている。
考えていることは、同じなのか……
まぁ何年間もつるんでいるだけのことはあるな。
「ハァー」
なんだか、ため息が出てしまった。
「海斗~どした??
人数が減ったんだから喜ばなきゃだめだぞ!」
また笑顔で振り向いてくる。
「お前のせいだ!!」
久志の顔は、イケメンなのだから、性格さえ治せばモテるのにな。
その笑顔は、男に向けるよりも女に向けたほういい。
「あっほらヤバいぞ
絵里奈たち、先に行っちゃう!」
そして俺らは、ビクビクと緊張感を間近に感じながらも、スリルを求め尾行を開始した。
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