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─海斗視点─
『チーン４階です。』
エレベーターの電子音を聞くとすぐに飛び出し、辺りを見回した。
急いで飛び出したものだから、４階でエレベーターを待っていた人は、多少驚いている。
「あっすいません。」
一応、謝っておく。
もう１度、目の前に広がる光景を見直すが見ないほうがよかっただろう。
「げっ」
その時、俺の顔は青白くなっていたと思う。
無造作に並べられた服を置いてあるケースに群がる主婦。
背中に赤ちゃんを背負い、服の取り合いに参戦する主婦。
主婦に負けじと、頑張る学生達。
その光景は、凄まじかった。
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