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俺と同じ学校の制服を着ていた。
着痩せするタイプの子だろうか?
転校生だろうか?
スラッとして、キュッとしまった体つき。
髪は少しウェーブがかかり、黒色で流れるようなロングヘアー。
近寄るだけでいい匂いがしそうだ!
「いけねいけね
何妄想してんだ……」
と意識を正常に戻そうと頭を左右に振りため息をついた。
「はぁー」
顔がよく見れなかったのが残念だ。
もしかしたら、転校生かもしれなかったのに………
転校生を最初に見たという優越感に浸りたかったのかもしれないな。
「はぁー」
無意識にため息が出てしまった。
「海斗~どうした??
ため息ばっかしてると、
幸せが逃げてくぞー!」
いきなり横から笑顔を振り撒きながら元気に話しかけてきたのは、氷室久志。
俺の家の事情を気にせずに話せる友人の中の1人。
朝から、無駄にテンションが高い……
ただ単に呑気なやつなのか…
「はぁー」
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