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いや 違う。
今に始まったことじゃない。
物心ついた頃から そうだった。
生活保護を受け、満たされない日常にも子供ながら頑張ってきた。
お母さんを困らせては、いけない。
甘える事も泣き叫ぶ事もしてはいけないと思ってきた。
幼いながら、出来る限りの事をしてきた。
気づけば、心配されなくなっていた。
思春期を迎えても相変わらずの毎日で、学校やバイト先なんかで辛い思いを味わったとしても悩みを打ち明ける事もなかった。
向き合えば 気がおかしくなってしまうと解っていた。
そばに誰がいようとも 私は 孤独だった。
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