お母さん……頭痛い……

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体温計を脇に挟ませ、額に手を乗せてみた……熱は無さそう。「どんな風に痛いの?」と聞くと、俯いたまま目も合わせず「ズキズキする」と娘……ミィが言った。 「遅くまで起きてたからじゃ無いのぉ?」前夜のやり取りを思い出す。 「もう遅いから寝なさい!」と何度言っても「眠くない!」と言う事を聞かなかったのだ。「どうするん?病院行ってみる?」いつもの様に「大丈夫!薬飲んで学校行く!○○ちゃんが迎えに来るから!」って返事が返ってくると思ったら「うん。病院行くから学校行かない。」と、ミィ。 何だかおかしい…… ミィらしくない。 学校に連絡を入れ、○○ちゃんにも電話をする。それを待っていたかのように、寝息を立て始めたミィ……。 「ミィ?病院行ってから寝なさい!ミィ?」熟睡……。 昼まで待って目を覚ましたミィは「頭痛く無くなった。お腹が空いた!」と笑った。ずる休み?寝不足?学校大好きなミィがその日を境に月に1回……2回……週に1回……2回と「あっちが痛い!」「こっちが痛い!」を繰り返す様になった。 虐め……られてるんじゃあ……?私の疑問は膨らんで行く。 だけど口にはなかなか出せなかった。 認めるのが怖かった。 口に出したら、それが現実だと認めなきゃいけないから…… ミィが虐められてる?まさかね……そんな葛藤が私の中には有った。
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