ミィの涙と笑顔

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翌朝、ミィを少し早目に起こした。学校に電話をする前にミィと少し話をしておくべきだと思ったからだ。 「ミィ、学校に今までの事、これからの事をある程度話しておかなきゃいけないと思うんだけど、どう思う?虐められてる事、暫く学校へは行かせない事を伝えようと思うんだけど他にこれは伝えたいとか、これは辞めてほしいとか無い?」と聞いた。 不安げな表情を浮かべながら目を左右に泳がせ、暫く考えた後、覚悟を決めかねた様子でミィは口を開いた。 「まだ、先生と直接話す勇気はないけど、お母さん?私は悪くないよね?恥ずかしい事じゃないよね?」 「ミィ?お母さんは不登校は逃げだとは思ってないんだよ。自分を守る為の選択肢が今は不登校しか無いなら、それは逃げでは無いし、負けじゃないと思う。恥ずかしいのはミィを虐めてる子だし、それに気付いてあげられなかったお母さんや先生達の方だよ」と答えると、また少し考えた後、ミィが言った。 「お母さん、先生に言って良いよ。虐められてるって。後ね?私を虐めてる子……だけど、私にも誰だかわかんないの。人数が多くて。同級生の男子の殆どなんだ……よね」 男子の殆ど……そんなに酷い状態の中、この子は登校していたの?……ショックを隠しながら、私はただ頷いて受話器を持ち上げた。
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