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お友達
担任を呼び出してもらい、虐めの事実確認をした。
驚いた事に、担任は虐めの事実に気付いていた……。
最初は4~5人程の人数だったらしい。それが10人、20人……と増えて行ったと、淡々と語る担任に怒りを覚えた。
受話器を握る手が震える……。4~5人の時に報告さえ有れば……何とかしてやれたのに……
それでも私は冷静だった。冷静で居ようと心に言い聞かせた。
感情的になったらダメだ。そう思った。
「先生……?それで、先生は何をされてたんでしょうか?親の私に報告が有りませんでしたが、虐めを無くす為に何らかの指導はされたのでしょうか?」
「お母さん、この年齢の子供達は難しいんです。変に私が口を挟むと、先生にチクったと娘さんへの虐めが余計に酷くなる事も考えられます。」
「先生?答えになってません。私の質問の意味はおわかりですよね?何か指導はして下さったんですか?」
「……娘さんを個人的に職員室に呼びまして、何か困った事は無い?と聞きました。」
「娘をですか?何故?指導が必要なのは娘ですか?違うんじゃ無いですか?」
「あ!いえ!あの、娘さんの状態を把握しておきたかったので……」
段々……段々……苛々してきたぞ。把握とか言ってる場合か?
電話切って学校に乗り込んでやろうか?
それとも、全部すっ飛ばして校長室に乗り込むか?
そんな事を考えながら、言葉を続けた。
「とにかく、今のままの状態では学校に行かせる訳にはいきません。娘が可哀相過ぎる。親として毎日、今日も虐められておいで!と娘を家から送り出す訳にはいきませんから!」皮肉混じりに伝えると担任は黙り込んでしまった。
「なるべく早急に、学校側に何ができるのか、どう言う対応をして行くおつもりなのか、虐めている子供達への指導はどの程度の範囲で可能なのかを私に提示してください。」
続けて伝えると担任は了解し、一言付け足した。
「で……いつから登校出来そうですか?」
完全にキレた……はい……キレました!
「いつ、問題を解決していただけるかによります。解決するまで1ヶ月でも2ヶ月でも休ませます!では!よろしくお願いしますね!」
言い捨てて受話器を置いた。
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