久しぶりの登校

1/3

20人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ

久しぶりの登校

前夜、寝付けなかったのだろう…… 夜中に何度も寝返りをうち、溜め息をつく。 その姿がいじらしくて、肌守りにテレホンカードを入れながら、ミィの背中に呼び掛けた。 「嫌な事が有ったらね?帰って来ていいんだよ?はい!テレホンカード入れといた」と肌守りを渡す。 「お母さん……やっぱり怖いね。皆が居てくれても……怖い」 「そうだね。お母さん一緒に行こうか?」 「皆が迎えに来てくれるから……けど、電話したらすぐに来てくれる?」 「うん!ミィが帰って来るまでお母さん、うちで待ってるよ。そしたらいつ電話有っても、すぐに迎えに行けるから」 「お母さん、ごめんね?」 「謝らなくていいよ。少しでも寝なさいね?」 ミィがやっと寝た後も、私は眠れなかった。 大丈夫なんだろうか…… 担任を信用しきれない。朝、電話をしておこう! 嫌な担任だけど、今はアイツに頼むしか無い。だけど…… 今度、おかしな発言をされたら私は学校に乗り込むつもりでいた。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加