20人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
久しぶりの登校
前夜、寝付けなかったのだろう……
夜中に何度も寝返りをうち、溜め息をつく。
その姿がいじらしくて、肌守りにテレホンカードを入れながら、ミィの背中に呼び掛けた。
「嫌な事が有ったらね?帰って来ていいんだよ?はい!テレホンカード入れといた」と肌守りを渡す。
「お母さん……やっぱり怖いね。皆が居てくれても……怖い」
「そうだね。お母さん一緒に行こうか?」
「皆が迎えに来てくれるから……けど、電話したらすぐに来てくれる?」
「うん!ミィが帰って来るまでお母さん、うちで待ってるよ。そしたらいつ電話有っても、すぐに迎えに行けるから」
「お母さん、ごめんね?」
「謝らなくていいよ。少しでも寝なさいね?」
ミィがやっと寝た後も、私は眠れなかった。
大丈夫なんだろうか……
担任を信用しきれない。朝、電話をしておこう!
嫌な担任だけど、今はアイツに頼むしか無い。だけど……
今度、おかしな発言をされたら私は学校に乗り込むつもりでいた。
最初のコメントを投稿しよう!