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今井まさはる17歳。(もうすぐ18)
あれから一年。何とか無事に進級出来た。何故できたかは秘密だ。
3年と言えば進路を決める年。
「今井くん、休んでた間の勉強教えてあげるね」
(やったラッキー!岩崎さんと同じクラスだなんて!)
「えっ?いいの?じゃあ、お言葉に甘えて教えてもらおうかな」
(岩崎さん、やっぱり俺のこと?)
「ウフフフ、大丈夫よ。いくらファスナー開いてても、友達から忘れられても、クラスに溶け込めなくても、勉強さえ出来れば卒業出来るんだから」
席に座っている俺に、ニッコリ微笑む彼女。
流れる沈黙………。
(岩崎さん……、俺のこと嫌いなのかな……)
「ウフフフ」
「ハハハ…………」
楽しそうな笑い声と沈んだ笑い声が響く。
…………死にたい………。
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