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はなび様を探し求めて、会場を彷徨い続けるワタクシこと、vivi。
「ここにもおらんやんかぁ!!…はなび様どこ行ってん。…ハッ!もしかして、ヨガうささん、…ウチのこと、騙し…、…っあんのうさぎぃ~謀りよったなぁ!!」
(ホントハソンナコトオモッテナイヨ!)
怒りMAXで今度はうさぎを探す為に猛ダッシュで大広間を目指す。
(ウチのこと、騙した罪は重いでぇ!?…ここを曲がれば…、待っとれぇ!!)
「…だよ」
「えっ!?」
(んな!?人が…、アカン!ぶつかる…っ!!)
……―――。
「アタタタタ…ッ(もう、何やねん!さっきから躓いたり、ぶつかったり…)」
「す、すみません!大丈夫ですかっ!?」
「いや、ウチも急に出てきたから…」
顔を上げると、少年がこっちを見て固まっている。
(な、何やねん…。人の顔見て固まって…シツレーなヤツやな)
「…フッフッフッ!ここで会ったが100年目ぇ!!覚悟しろぉ!!」
「んなっ!?い、いきなり何やねん!!」
突然殴りかかってきた少年の拳をかろうじて避ける。
「避けんな!!ここまでの恨みっ!!晴らしてくれる!!」
「い、いきなり何やねん!!ウチに何の恨みがあるっちゅーねん!!」
「お前になくても、俺にはあるっ!!よくもあんな呼び名を…っ!」
さらに続けざまに拳を繰り出してくる少年。
「ねえ、さっきから全然当たってないよぉ?」
声のする方を見るとかわいい女の子とこれまたイケメンな男の子がジーッとこっちを見ていた。
「ちょ、ちょお!アンタら見てんとコレ止めてよっ!!」
「僕たちは関係ないし…、ねぇ?」
「え?…う、うん。そ、そうだね」
ニコリと少年に微笑まれた少女は顔を赤らめて俯いた。
(おい、コラ!何そこでいいムード見せてんねん!)
「そろ…そろ、観念…しやがれっ!!」
「誰が観念するかぁっ!!」
私が繰り出した拳は見事に少年の顔面にクリーンヒットしたのだった。
「カ、カス本っ!?だ、大丈夫!?」
「へ?カス本…?」
私は自分の突き出した拳と倒れた少年を交互に見比べて叫んだ。
「カ、カス本ぉ~~~っっ!?」
(ヤバい…、ぶっ倒してもうた…)
続きは、この後すぐ!
…なんてね(笑)
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