王立ヴァールハイト魔術高等学園 入学

2/3
前へ
/15ページ
次へ
‡ヴォールハイト高校職員室‡ 2人の新入生らしき男子2人組が校門のなかに走ってきた。 …おぉっと、1人こけた。 こけた男子は黒髪、瞳は…遠くて見えない。 だが、顔が整っていて可愛らしい顔をしている。 ある意味モテそうだな。…そんな事ないように祈る。 こけていないもう1人は気付いて直ぐ様駆け寄る。 その男子は黒というよりは青髪で後ろで髪をくくっている。 これはまた、モテそうな顔をしている。 2人は直ぐに立ち上がると学校の中に入っていった。 「面白そうな奴が入ってきたな、そう思わないか?」 「そうですか?」 か細い女性…というよりは、少女の声が職員室に響きわたる。 キーンコーンカーンコーン♪ 「おおっと、俺まで遅刻する」 1人の人物は微笑みながら、誰もいない職員室を出ていった。 ◆◇◆◇◆ ‡体育館前‡ 「なんとか間に合ったな」 「うん、でもあとすこし遅かったら危なかったな」 教師らしき人物が 「はいはい、静かにするザマス」 …………………ザマス? 教師は人差し指と中指で眼鏡を直す。 リオンはこそこそとランセの耳元により、 「あれ絶対数学の先生だ」 「違う。あれは、体育だ。」 「はぁ?それは無いだろう! あれはどう見ても運動できなさそ………スイマセン」 さきほどの教師が眼鏡を光らせた。 うわー、初めて見たよ。眼鏡光らす人っ!本当にいたんだぁ。 リオンがその教師を見ながらそんな事を考えていたとき、 {新入生が入場します。拍手で迎えましょう} パチパチパチパチパチパチ と体育館の中から聞こえてきた。 そして、扉がゆっくりと開いていった…
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33人が本棚に入れています
本棚に追加