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目を覚ますと、見慣れた天井が広がっていた。
『ここは…私の部屋……!!風間はどこ!』
私は、風間と会ったのを思いだし跳ね起きた。でもここは屯所内だと言うことを思いだし、ひとまず深呼吸をした…。
風間に仕えていた事、研究材料にされていた事、私が鬼のなりそこないだと言う事を思いだした…
すると、目から涙が溢れてきた…。
記憶を、思いだしたと言う事は私はもうここには、居られないと言う実感をしたからだ…
『…斎藤さん…私…もう斎藤さんの側に…居る事が出来なく…なっちゃった…』
そう言葉に出すと更に、思い知らされる…
斎藤さんの側に居れないと
大好きな姿を
もう見れないと…
話す事も出来ないと…
涙が止まらない…
藍色の簪を手に取り
私はなんども悔やみ悲しんだ…
どうして私は、鬼だったんだろ…どうして私は、斎藤さんに
出会ってしまったんだろう…
こんなにも斎藤さんが
愛おしいのに…
大好きなのに…
こんな別れ方なんて…
『私はもうここには居られない…
さようなら大好きな斎藤さん
今までありがとうございました
新選組の皆さんありがとうございました』
そう手紙を残し私は、屯所を出た……。
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