子猫

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  女の子は仕方なく子猫を連れて家をでました。 何度も何度も「ごめんね、ごめんね」と言い続けました。 元の場所で猫を離しましたが、子猫は女の子の足にすりつきました。 女の子は子猫から離れたくありませんでしたが、このままずっといるわけにもいかず涙をこらえながら走って家まで帰りました。 その夜女の子は一晩中涙を流しました。 枕がびっしょり濡れて目が真っ赤になりました。 あのままエサがなくて死んじゃったらどうしよう。 車に轢かれて死んじゃったらどうしよう。 子猫に謝りながら泣いていたらいつの間にか寝てしまいました。
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