序章

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Qの背中一面は ささくれだった 突起物で覆われており およそ 人の皮膚とは 異なる硬質な感じが 見てとれた 皮膚に近い部分は 鮮やかなエメラルド色で 尖端に行くほどに 琥珀のような色に 変化しており まだまだ これから成長を するのだという様に ひどく生き生きと していた… 病みやつれた Qの身体のその部分 だけが異常なまでの 生命感に満ちており 静かに鉱物的な 光りで輝いていた 「これは… 見事なモノだな…」 およそ 病人への見舞いの 言葉に相応しくない 事を呟いてしまい 慌てて打ち消そうと すると Qは嬉しそうに 私を遮った 「そうだろう! こんなモノ 見た事あるまい!」
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