序章

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予定より 随分 長居をして しまった 病院の中庭を 歩きながら 平々凡々と過ごしてきた 人間にとって 奇病にかかるとゆうのは かえって 喜ばしい事なのかと 感慨に耽っていると 上衣のポケットから 手を出した拍子に 何かが一緒に飛び出して 傍らの茂みに飛び込んで しまった 大した物ではなかろう と思いながら みょうに 気になり 刺だらけの低木が 並んだ茂みに苦労して 潜り込んだ…
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