6人が本棚に入れています
本棚に追加
小窓から
目を凝らしてみたが
地下室は
薄闇に満たされて
いて
何も見えなかった
ただ
確かに何か動く
気配を感じた
金属が擦れ合う
様な微かな物音…
そして
およそ生きている物
とは程遠いと思われる
その音が
生き物の気配だと
何故か 確信した
不思議な戦慄が走り
しばらく動けずにいたが
やがて
そろそろと茂みを
這い戻り
帰路についた…
今のは
一体なんだったろう
と考えながら…
最初のコメントを投稿しよう!