序章

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小窓から 目を凝らしてみたが 地下室は 薄闇に満たされて いて 何も見えなかった ただ 確かに何か動く 気配を感じた 金属が擦れ合う 様な微かな物音… そして およそ生きている物 とは程遠いと思われる その音が 生き物の気配だと 何故か 確信した 不思議な戦慄が走り しばらく動けずにいたが やがて そろそろと茂みを 這い戻り 帰路についた… 今のは 一体なんだったろう と考えながら…
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