第二章

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再び訪れた病院の 中庭には 低木の茂みに 黄色い小さな花が咲き 良い匂いを漂わせていた 季節の移ろいを 感じながら Qの病室を訪ねると ふて腐れた様に 横たわるQの姿が あった 自分の姿を認めると 荒々しく起き上がり 語気を強めて言った 「見てくれよ これを!」
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