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Qが上衣を脱ぎ捨てた
途端
黴臭い臭気が辺りに漂い
思わず袖口で鼻孔を覆った
あれほど
生き生きとしていた
背中の突起物は見る陰も
なく萎んでしまい
一連の瘡蓋の様になって
黒ずんでいた
そして
替わってQ自身の肉体は
肉が付き血色も良く
健康を取り戻しつつ
ある様だった
「…回復したのか
良かったじゃない
か」 と言い終わるのを
待たないで
Qは自身の頭を
わしわしと掻き毟り
教授への恨み言を
喚き始めた
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