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どうやら
水晶症の回復は
Qにとって平凡な日常への
退屈な帰還にしか
過ぎない様だった
ひとしきり続いた
罵倒の後に憮然として
黙り込んでしまったQを残し
自分は再び
最初に訪ねた部屋を
目指していた
ほんの数分前
病室にひょっこりと
顔を出した教授が
帰りに自分の研究室に
寄って行かないかと
誘ったのだ
どうやら
教授は回復したQには
興味がない様で全くの
無視だった
どうも
この場所は奇妙な
人達が多すぎる…
首を振りながら
‘23’の小部屋をノックした
そして
上機嫌な教授の声で
部屋に招き入れられた
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