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次は進藤。
『先輩! 今日から自宅謹慎ですね、暇な時はメールして下さいね!
あ、『僕に彼女が出来るはずがない!』の発売日決まりましたね☆』
……なんだと!?
以前から情報誌、月刊萌ギャラクシーで特集されていた『僕に彼女が出来るはずがない!』通称『にがない!』の発売日が決定!?
このゲームには僕も大いに期待している。
絵師は神だし、声優も豪華……ストーリーも面白そうなのだ。
まさか進藤如きに遅れを取るとはな……。
それにしても進藤、告白の件については本当に口にしないな。
それはそれで助かるのだが。
返信。
『お前も『にがない!』に目をつけていたのか、やるじゃないか。
あと、学園で携帯をいじるな』
よし、次は玉乃井――と、花村から返信だ。
文字打つの速いな……。
『うん! 粉骨砕身で頑張るからね!』
いやいや、僕は頑張るなと言ったのだよ。
日本語を理解しろよ。
返信……面倒だな。
『任せる』
さて、玉乃井。
『啓介~学園新聞読んでくれたか!? しっかりと訂正しといたで!
あ、今日から自宅謹慎やから読めんわな!(笑)』
うわ、こいつ中々憎たらしいメールを打つな。
玉乃井、出会った時の好感度はかなり高かったのに……今じゃグングン下がってるよ。
このままでは晃クラスになるぞ。
返信、するのも嫌だな。
『お前は……残念な奴だよ』
さぁ、残りは晃――と、花村と進藤、玉乃井から返信だ――……って玉乃井!?
打つの速すぎるだろ!
花村。
『むぅ。啓ちゃん冷たいよ!』
進藤。
『私達気が合いますからね!(ハート) 休み時間ならメールしていいですか!?』
玉乃井。
『啓介に言われたらおしまいやなぁ。(笑)』
うん。
全員無視しておこう。
まさかメールという文化がここまで人の苛立ちを募らせる文化とは知らなかった。
リア充はよく耐えられるな、こんなの一種の苦行だぞ。
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