4305人が本棚に入れています
本棚に追加
一応、晃のも確認しておいたが、かなり危ない内容だったので即削除した。
『何だか寂しいぜ』
晃……僕に向かってそんなメールを打つなよ。
怖すぎるよ、お前の友情は重すぎるよ。
本気で付き合いを改める必要がありそうだ。
取り敢えず学園に復帰したら殴るしかない。
「さて……一応メールは返したし、僕は僕でやるべきことを済ますか」
僕は携帯を投げ捨て、携帯ゲーム機を手に取らないまま机へと向かった。
本当ならば、今すぐ僕の世界へ飛び込みたいところだが……。
「この山のようにある課題を片付けるか」
そう。
自宅謹慎者に与えられる罰、それが今、僕の机の上に積み上げられていた。
課題という名の問題集である。
本当ならば、もう少しボリュームは少ないのだが、
「お前は頭はいいんだし、どうせ暇だろうからこれくらいしてこい!」
というゴリ山の一言のせいで、課題は僕特別仕様となっている。
全く喜ばしくない仕様だ。
面倒だが、やらないわけにはいかない。
やらなかったら千鶴姉にまた怒られるし、下手したら貞操の危機だ。
それだけは避けねば……!
最初のコメントを投稿しよう!