親友の為に

6/33
前へ
/246ページ
次へ
啓介のクラスは確か、2-Cやったな。 今思えば隣のクラスやったんか……あ、うちのクラスがキモがってたオタクが啓介やったんか? ん……? いや、啓介はそんなにキモくはないんやないか? 見た目はかっこえぇもんなぁ、ただ一言で済ませれば『性格に難あり』やけど。 あの俺様な態度さえ無かったらさぞかしモテモテやろうに。 損しとる奴やで……まぁ逆にうちからすれば好都合や。 周囲にキモがられてるんやったら、彼女になろうっていう好き者もいてないやろ。 チャンスやな、うちが頂いたろか。 あ~しかし、花村とかいうんはどうなんやろ? 噂の中心人物やし、やっぱあれか、啓介に気ぃでもあるんかな? とか思ってたら教室に着いたな。 ほんなら先ずは――居った居った! 「邪魔するで!」 うちは勢い良く扉を開いた。
/246ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4305人が本棚に入れています
本棚に追加