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照明が落ち、誰もいないステージにスポットライトが当たる。
ざわついていた会場が、すうっと静まって……いかない。
うるさい。
みんな、食べ物が見えにくくなってもまったく気づかないの!?( ̄▽ ̄;)
ピキッ……(血管破裂音)
すうぅぅ……
「おんどりゃあ静かにせんかい、うるさいんじゃワレ~!!!!!!!!!!!!!!!」
キィィィーーン!! …………
見事なハウリング音が場内に響き渡った。
よし。
静かになった♪
あたしは左手に握るマイクを、再び口元へ。
「えー、本日は…………ん?」
……マイク壊れとる(゜▽゜)
ま、いっか。
使えない商売道具を投げ捨てると、足元のほうで「ギャッ!!」と悲鳴が聞こえたような……でも、無視無視。
ステージの脇で、あたしは大きく息を吸った(もちろん腹式呼吸♪)。
「本日は、お集まり下さいましてまことにありがとうございます。
ワタクシ、はなび親分から司会を仰せつかりました、純愛大好きるくみると申します」
気休めの拍手がパラパラと浴びせられる。
「なにあのおばさん? 後ろにチビふたり隠してるし」
すぐそこで飛んだ囁きに壇上のペンをシュッと投げつけ、黙らせる。
「では早速、このパーティの主催者であり、本日1番の主役でもあるはなび様より、開会のご挨拶を……」
と、後ろを振り返る。
もうスタンバっているはずの親分の姿が、ない!!(゜▽゜)
すうぅぅぅ…………
「おやぶ~~~~ん!!!!!!!!!!」
あたしの見事な腹声が、会場の空気すべてを飲み込んだ。
みんな耳を押さえてうずくまっている。
足元にはかわいらしい乙女が転がっている(この子誰だろう?)。
そのとき、扉がパアンと開け放たれた。
そこから現れたのは……!?
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