344人が本棚に入れています
本棚に追加
「ねぇねぇ」
蒼介「うわぁ〰!」
蒼介は突然後ろから声をかけられたまらず大声を出してしまう
「しっ、しー!!静かにしなよ、バレるよ!」
声を掛けてきた小柄な男はかなり焦った様子で蒼介の口をふさぐ
蒼介「な、なんだアンタ!?」
「一応サッカー部だよ、でもね、遅刻しちゃって…何とかバレずに入りこみたいんだけどね…うちの監督怖いから…」
蒼介(サッカー部…先輩か?)
「そうゆう君は?偵察?」
蒼介「ちっ、違っ…」
「あ、チャンス!」
蒼介「え?」
そう言うと、その男は蒼介の話を聞かずに走って行った
蒼介(はえ~…)
その時、練習は一旦止まり監督が全員を集め何か指示を出している
その何十人といる集団の最後尾にその男は紛れ込んだ
蒼介(まぁ人があんだけいりゃあバレねーか…つーか確かにハンパじゃねぇ顔してんな、あの監督)
「大前ーーー!!!」
ビクゥッ
監督の怒声が響く
それは離れた場所にいる蒼介にも十分聞こえる声だ
蒼介(な、なんだ!?)
「は…はい…」
すると、先ほど蒼介に声を掛けてきた小柄な男がションボリ返事をする
「走ってろ」
「はい…」
そして小柄な男はゆっくりと走り始めた
最初のコメントを投稿しよう!