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遠藤(あの子…また上がろうとしたわね…)
苗木は、元々FWの選手であり、DF転向後も、オーバーラップをしかけ得点に絡むことは多かった
そのため伏見に加入当初も、苗木のクセは収まらずに、よく遠藤や草薙から注意を受けている
成宮「草薙、大丈夫だよ!おい、マリちゃん!いいだろ!?」
ベンチの遠藤に声をかける成宮
遠藤(ち、ちょっと!試合に集中しなさいよ!)
草薙「成宮、相手は秋田高校だ、いくら押しているからと言っても油断するなとあれほど…グム!」
成宮は草薙が喋り終わる前に口を手でふさいだ
成宮「油断なんか、してねぇよ!だから苗木を上げんだろ?全てを見せて勝つ!帝光に研究されんのこえぇのか?出来るもんならしてみろっつーの!それでも俺たちは負けねぇ!いいか?これは、油断じゃねぇぞ草薙」
草薙(………)
成宮「ん?」
ベンチの方を見ると、遠藤が何かサインを出している
遠藤(しょうがないわね…)
成宮「よし、話がわかるじゃん」
草薙「まったく…」
成宮「おい、いっていいぜ苗木」
苗木「マジすか!?ッシャー!」
ダッダッダッダッ
そして苗木は秋田ゴールに向かい走り出した
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