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看護婦になることは小さい頃の夢でもあり現実でもあった。
当時は今よりカンボジア難民の飢えた人々の様子が、毎日のようにテレビに流れていた。その中で食糧もさることながら、医療不足、つまり薬品やそして何よりも、現地で働く看護婦が非常に足りないことをも知った。
そこで幼かった私は、大人になったらカンボジアに行って、みんなの力になってあげるんだ…と漠然と考えていた。
発展途上国では、日本で考えられないような軽い病気で、人々の命が毎日、毎日失われてゆく。
あの頃から十数年たっているから、いくらかはよくなっているんだろうか。
カンボジアへの夢はまだ夢のなかにある…。
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